【評判】退職代行リーガルジャパンの実体験!その実情や評価を公開します

このページでは退職代行リーガルジャパンを実際に利用した方からのヒアリングを行い、総務人事のプロの目から見た退職代行方法や業務実態を忖度なしで公開していきます。

最後には25点満点での評価も掲載していますので、退職代行の利用をお考えの方はぜひ参考にしてくださいね。

 

1. 退職代行リーガルジャパンについて

名称 退職代行リーガルジャパン
運営者 日本労働産業ユニオン
所在地 東京都渋谷区初台1-9-3
設立 2022年7月1日

退職代行リーガルジャパンの特徴はホームページを見ると「労働組合運営」であること、「弁護士監修」の退職代行であることを売りにしています。

退職代行リーガルジャパンの特徴を順番にチェックしてみましょう。

1-1. 労働組合運営

退職代行サービスを運営する代行会社は大きく3つに分類でき、それぞれ以下のような特徴があります。

3種類の退職代行会社とは

業務内容 一般企業 労働組合 弁護士
退職代行の法的根拠 ×
なし

あり

あり
料金の相場 1~2万円 2.5~3万円 5~10万円

例えば、一般企業が運営する退職代行サービスには、退職したい本人の代わりに退職交渉をする法的根拠がない為、経験豊かな人事総務担当者であれば退職代行会社から連絡があっても門前払いして本人から連絡するように答えます。

3種類の退職代行会社のうち、法的な根拠を持ち、料金が比較的安い「労働組合」運営の退職代行会社を選ぶのがおすすめなのですが、最近は労働組合が運営すると見せかけて実際は一般企業が運営する“偽装労働組合”的な退職代行業者が目立っています。

ちなみに“偽装労働組合”的な退職代行の場合は、労働組合運営とは認められず、一般企業運営に分類されることになります。

さらに詳しく

労働組合は設立については自由にできますが、運営については独立性が求められており企業経営からは完全に分離することが必要です。なお、企業経営からは分離しているかについては、退職代行料金の振込先名を見ればわかります。


 

退職代行リーガルジャパンはどのタイプ?

では、退職代行リーガルジャパンについて詳しく見てみましょう。

名称 退職代行リーガルジャパン
運営者 日本労働産業ユニオン
所在地 東京都渋谷区初台1-9-3
設立 2022年7月1日
代表者 不明(記載なし)
料金振込先
(所在地)
株式会社エンターキー
(東京都渋谷区初台1-9-3)

「退職代行リーガルジャパン」は労働組合が運営する退職代行の一つですが、一点気になったのは料金の振込先となっている「株式会社エンターキー」。所在地が同じ住所ということは、日本労働産業ユニオンを株式会社エンターキーが運営しているのでしょうか?

労働組合の要件となっている経営との独立性を考えると、本来は「日本労働産業ユニオン」が振込先であるべきです。一般法人企業となっているのは、何か労働組合名義ではダメな事情があるのでしょうが、お金の流れとして不明確な現状としては「労働組合運営」というには疑問が残ります。

また「日本労働産業ユニオン」のホームページを見ても、本来あるべき代表者(委員長)・組合規約の記載がありませんでした。以上を考え合わせると、現時点では労働組合運営と呼ぶには不足点・不明点が多く、一般企業運営の退職代行に分類するべきと考えます。

1-2. 弁護士監修

「弁護士監修」の退職代行会社は数多くあります。

一見すると「退職代行が適法に行われて退職率も高そう」「万一のことがあっても対応してくれそうで安心できる」と思う方も多いのですが、実は「弁護士監修」には大した意味合いはなく、退職届のフォーマットを弁護士がアドバイスしただけというケースも多いのです。また「弁護士監修」の退職代行だからといって弁護士が運営に協力しているわけでも、いざとなったら弁護士が助けてくれるわけでもありません。

その意味では、退職代行業界にあふれている「弁護士監修」というフレーズはお守り程度に考えておくのが良いでしょう。

さらに詳しく

「顧問弁護士を抱えている退職代行会社」もごく少数ですが存在します。そういった退職代行会社は「弁護士監修の退職代行会社」に比べてコンプライアンスを重視していて信頼度は高いでしょう。

1-3. 料金

退職代行リーガルジャパンの料金は 25,000円+組合加入費2,000円の計 27,000円(税込)となっています。

労働組合運営の退職代行としては標準的な料金水準ですが、先に触れた通り「退職代行リーガルジャパンは一般企業運営の退職代行に分類」ということを考えると、かなり割高な価格設定といえます。

退職時にトラブルを引き起こすリスクを許容できるなら、料金が安い一般企業運営の退職代行会社を利用する方が “まだマシ” かもしれません。

1-4. その他(気になった点)

当社の顧問弁護士によると「退職代行リーガルジャパン」という名称は「リーガル」という「法律のイメージを利用者に想起させ、弁護士運営の退職代行と誤認させる可能性がある為、ふさわしくない」との見解でした。

 

2. 退職代行のリアルな口コミ
退職代行リーガルジャパンを実際に使ってみた

ここからは実際に退職代行リーガルジャパンを利用された方からの情報提供を元に、退職代行リーガルジャパンのリアルな利用感・口コミをまとめてみます。

2-1. 今回ヒアリングに協力してくれた方

利用した退職代行業者 退職代行リーガルジャパン
依頼時期 2024年4月
性別/th>

女性
申込方法 LINE
決済方法 銀行振込
料金 24,000円(キャンペーン価格)
料金振込先 株式会社エンターキー

まずは退職代行リーガルジャパンを利用された方からヒアリングした退職代行の流れをまとめてみましょう。

2-2. 退職代行の流れ

  1. 無料相談
  2. 申込後の流れと注意事項の説明
  3. 料金決済
  4. ヒアリング内容の入力
  5. 依頼者がやる事の流れ
  6. 会社へ郵送する書類確認
  7. (代行会社から)会社へ架電
  8. 依頼者へのフィードバック
  9. 退職確定

 

step
1
無料相談

利用者からの質問に対して担当者が回答する流れで、質問事項に対して比較的タイムリーな返信のように見えました。一方で一部的外れな回答や意図がわからない逆質問もあり、担当者の退職代行への教育レベルが不安な部分もありました。

step
2
申込後の流れと注意事項の説明

申込後の流れと注意事項の説明はスムーズでした。ただ、注意事項について、申込前に依頼者へ伝えておくべき「重要事項」と運営者側が退職代行を行う上で知っておきたいことが混在しているのが気になりました。

step
3
事前の確認事項

依頼者側として意図がわからない確認事項が含まれていた為、今回お話を伺った方は少しモヤモヤしながら確認したそうです。

step
4
料金決済

お話を伺った方はキャンペーン期間中ということで利用料金は総額24,000円(税込)で、銀行振込を選択。

ちなみに料金の振込先は、退職代行リーガルジャパンと所在地が同じ株式会社エンターキーで、LINE上では「株式会社エンターキーは退職代行リーガルジャパンの収納代行会社」として説明されていましたが、運営元「日本労働産業ユニオン」の名義でなくあえて一般法人へ振り込ませているところは気になりました。

step
5
ヒアリング内容の入力

決済が終わり着金確認が済むと、ヒアリングフォームへ記入する必要があります。

ヒアリング内容は ①名前 ②生年月日 ③現住所 ④電話番号 ⑤メールアドレス ⑥雇用形態・職業 ⑦勤続年数 ⑧会社名 ⑨所属部署 ⑩退職代行実行日時 ⑪退職希望日 ⑫残有休数 ⑬最後の出勤日 ⑭会社に伝える退職理由 ⑮会社からの貸与品 ⑯会社から返却希望物・希望書類 でした。

ヒアリング内容自体は一般的で妥当な内容だと思います。

step
6
依頼者がやる事の流れ

退職代行リーガルジャパンの担当者から「退職届」「(会社への)要望書」「労働組合加入申込書」「有休申請書」の4点をコンビニ等でプリントアウトして手書き記入+押印後、会社へ郵送するように指示があったとのことです。

step
7
会社へ郵送する書類確認

ちなみに会社への郵送書類は送る前にスマホで撮影して退職代行リーガルジャパンへLINEで送る必要があります。会社への郵送は退職代行実施日までに原則到着とのことで、退職代行実行日が近い人はかなりバタバタになりそうです。

また、会社からの貸与品(制服・カギ・IDカード・名刺・PCやタブレットなど)もこのタイミングで会社へ郵送するのですが、退職代行リーガルジャパンの担当者からの具体的な指示が乏しく、依頼者・リーガルジャパン・会社の3者間の認識違いによる送り忘れもかなりの確率で出る印象を受けました。

step
8
(代行会社から)会社へ架電

依頼者が希望した日時に退職代行リーガルジャパン(日本労働産業ユニオン)の担当者が会社へ退職代行の電話を掛けてくれます。そして会社側との交渉内容は依頼者へフィードバックされます。

step
9
依頼者へのフィードバック

今回お話を伺った方の場合、無事退職はできたものの、退職代行リーガルジャパン(日本労働産業ユニオン)の担当者が依頼者の会社への送付物を確実に把握していなかったこと、会社からの伝達事項を依頼者へフィードバックしなかったことで、退職届を再送することになり退職日が予定よりも遅れたとのことでした。

 

3. まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は退職代行リーガルジャパンについて、実際に利用した方からのヒアリングを行い、総務人事のプロの目から見た退職代行方法や業務実態を忖度なしで公開してみました。

退職代行リーガルジャパンは、労働組合運営を標榜していますが、所在地が一般法人(株式会社エンターキー)と同じ住所に存在し、収入代行会社として指定するなど、本来労働組合が求められる「独立性」が担保されていないように見えます。

一方で料金水準は労働組合運営の退職代行会社と同程度で割高な感が否めません。

今回の利用者ヒアリングでは「退職日の遅れ」を引き起こしていましたが、会社側の人事総務担当者が少し意地の悪い人であれば、大きなトラブルになったり、さらに大幅な退職時期の遅れを引き起こす可能性もあります。

3-1. 株式会社リーガルジャパンの評価

最後に今回のケースを加味して退職代行リーガルジャパンを評価しておきましょう。

運営体制 1.0/5.0
係員の知識 3.0/5.0
退職代行の手順 2.0/5.0
退職代行の実行 2.0/5.0
お客様満足度 2.0/5.0

合計:10.0/25.0

 

退職代行は簡単に参入ができる業界ということもあり、サービスレベルの格差が大きくなっています。退職代行リーガルジャパンについては、今後、運営体制や退職代行手順の見直しや係員の教育によってサービス向上を目指して欲しいと思います。