看護師 円満退職する方法

看護師が円満退職する方法

これから転職を検討していたり、無事転職先が決まった!という方も、退職する時は気持ちよく辞めて次に繋げていきたいですよね。

「円満退職するにはどうしたらいいの‥?」「退職を願い出たら引き留められたり、居心地が悪くなったりしないかな‥?」と退職に際して悩みを抱える看護師は少なくありません。

去り際というものは、次のステップへと向かうあなたの気持ちにも大きな影響を与えます。

気持ちよく辞めるためには退職を願い出るタイミングや退職理由など、よくよく考えて行動しなければなりません。

ということで、今回は転職に伴い「看護師が円満退職する方法」をお伝えしていきます。みなさんの退職の際の参考になれば幸いです。

 

看護師が円満退職する方法

看護師が円満退職するにはどうすればいいのか、必要なことを順番に見ていきましょう。
 

まずは退職までのスケジュールを組もう!

法律上では退職届を提出してから退職するまで最低限必要な期間は2週間と明記されています。

つまり1月1日に退職届を提出した場合、1月15日付で退職することが可能となるわけです。法律で明記されている以上、病院側は職員を拘束することはできません。

しかし現実問題としてよほどのことがない限り、2週間前に退職を願い出ることはしない方が得策でしょう。

引継ぎの業務やシフトのことを考えると最低でも1か月以上前には退職が決定している状態が望ましいと言えます。

その為にはあらかじめ自分の中で退職したい日にちを決め、その退職日から逆算して退職届を提出するタイミングや退職に際して上司に相談する時期を検討していくことが必要になります。

退職がスムーズに進まないことも想定した上で余裕をもったスケジュールを組むことが大切です!

 

円満退職するために気をつけること

退職に伴い、まず退職の意思を伝える相手が直属の上司です。

はじめに報告するのは、必ず直属の上司にすることが絶対。間違っても同僚や上司よりも上の立場の人に先に伝わることが無いよう注意しましょう。

また上司に退職の意思を伝える時期についてですが、早ければ早いほど良いと思われます。

多忙な看護業務の中、人員が一人欠けてしまうことは一大事。これまで共に働いてきた上司や同僚らになるべく迷惑をかけないためにも余裕をもったタイミングで報告しましょう。

一般的には退職したい日の1か月以上前に報告するのが常識とされていますが、引継ぎや人員補充など現職場の状況も考慮すると、退職日の2,3か月前には報告できると良いですね。

 

退職の理由は何て言えばいい?

退職するときに必ずしも理由を言わなければならない、という決まりは特にありません。しかし上司に退職を報告する際には、具体的な理由を述べた方が辞めやすいです。

一人前の看護師を辞めさせたくないのはどこの職場でも同じこと。

退職理由はできるだけ正直に、言葉を選びながら、伝えましょう。

ただし「給料が低いし残業が多いので」「転職先の候補から誘いがあったので」などあからさまな理由では聞く方もあなたを応援する気持ちが失せてしまいますよね。

たとえ人間関係や給与面などに不満があり転職をするのだとしても、オブラートに包んだ言い方で伝える方が良いでしょう。特別な理由がない限り、基本的に提出する退職届には『一身上の都合で』と記載するのが望ましいです。

ちなみに、上司からの引き留めにあいにくい理由としては以下の3つが挙げられます。

  1. 結婚や妊娠
  2. 身内の介護や稼業の手伝い
  3. 配偶者の転勤や異動

この3つの理由は全て家庭内のきわめてプライベートな理由です。そのため上司も引き止めをあきらめざるを得ないでしょう。

結婚や妊娠の場合、引き留められる可能性もあるので、その際には通勤できない距離に引っ越しをする、しばらくは子育てに専念したいなどの事情を付け加えると良いですね。

身内の介護などの理由もどうしても退職しなければならないという方向で伝えましょう。配偶者の転勤も仕方のない事情ですから、使いやすい理由になります。

 

引き留めにあった時は?

いくら理由を伝えても、引き留めにあってしまった場合どう行動したらよいのでしょうか?

上司が「残念だけど、その理由では仕方がないな‥」とあきらめてくれるように仕向けなければなりません。

「体調が優れない」「夜勤が辛い」「寮を出て新しい場所に住みたい」などの理由だけでは、「しばらく休職して体調管理に専念してはどうか?」「夜勤の回数を減らすよう調整してするから」「1時間圏内であれば、通勤出来るのでは?」などと返されてしまうことが容易に想像できます。

また、人間関係の理由を前面に押してしまうと「配置換えをしてはどうか?」などの提案をされてしまうでしょう。

実際の理由にプラスして「引っ越し先が遠方になるので通勤は出来ない」「今後の為にも病院以外の職場を見てみたい」など引き留めにくい理由を用意しておくのも手かもしれませんね。

いずれにせよ、退職の意思を上司に伝える時には強い意志を持ってはっきりと伝えるように心掛ける事が大切になってきます。

そうでないと、相手に流されて、ずるずる働き続ける羽目になってしまいますので、注意してその場に臨みましょう。

 

看護師が円満退職を目指すなら絶対にやってはいけないこと

看護師が円満退職を目指すならやってはいけないことが3つあります。笑顔で退職日を迎える為にも次の3点は厳守しましょう!

現職場の悪口や不満は言わない

どんな理由な不満があって退職をするとしても、周囲に言いふらすのはタブー。

退職するその日まではあなたは現職場のスタッフの一人です。同僚や患者さんには関係ありません。最後まで仕事をやり遂げましょう。また、これからもその職場で働く人たちのことも考え、悪口や不満は出さないでおきましょう。

転職先の話をしない

自分にとって好条件で転職できるとなれば浮かれてしまうのも分かりますが、自慢話に聞こえてしまう可能性もありますし、退職日まで居づらくなってしまいます。

これも現職場で働いている人たちにとって失礼に当たりますので控えましょう。

親しい人からプライベートな時間に尋ねられたら少しは話しても良いかもしれませんが、同僚らからしつこく転職先のことを聞かれる場合には、待遇面よりも診療科目やこれからやりたい看護について話すようにしましょう。

バレそうな嘘はつかない

退職する理由についてはなかなか本当の事を言いづらいですが、すぐにバレるような嘘はつかないようにしましょう。

看護業界は思っているよりも狭いもの。結婚や妊娠、身内の介護などを嘘の理由にしても、意外とバレてしまうものです。

本音の理由で辞めるよりも、嘘であったことがバレて人間性を疑われることの方が怖いことです。これからも看護師として働きたいのであれば、バレて困るような嘘はつかないでおきましょう。

看護師の円満退職
こんな場合はどうしたらいい?

退職の際によくあると思われるケースを4つピックアップしてみました。あなたならこのような場合どう対応しますか?一緒に考えてみましょう!

【ケース1】

上司に退職・転職の話をしたが、受理されず話が一向に進まない‥

退職の話が人事などに伝わっていない場合や退職日が決まらないままになっている‥という場合は、自分から上司に「退職の件ですが、その後どうなっていますか?退職日は〇月〇日を希望しています」と切り出してみましょう。

法律的には退職届や退職願を上司に渡し、上司が受け取った時点で受理されるということにはなっています。話だけしてまだ退職願などを提出していないようなら、この際に渡してしまうのも手です。

 

【ケース2】

多忙による体調不良が続いているため、退職したいと上司に話をしたところ、「退職ではなく、休業というかたちをとってしばらく休んではどうか?もしくは部署異動をしてはどうか?」と提案され、なかなか辞める方向にならない‥

どうしても退職したい!というような理由でなければ、有能な部下を上司が引き留めようとするのは仕方のないことなのかもしれません。

上司からも提案も悪いとは一概に言えませんが、本人が退職の意思がはっきりしているのなら「しばらく実家に帰って休養したいと考えている」「夫から一度しっかり辞めて体調を整えるように強く言われている」など第三者からの意見も交えながら説得力のある理由をプラスで言えると良いですね。

 

【ケース3】

どうして転職するのか、どこに転職するのかなど転職先について根掘り葉掘り聞かれます。正直に答えても大丈夫でしょうか?

看護業界は以外と狭く、いつ・どこで・誰と再会してしまうか分からないものです。また転職先の上司が現職場の上司と繋がっている、ということも少なくありません。

ですので、具体的な転職先の名前は明言しないほうが良いでしょう。

「〇〇科を一から勉強したいと思っていたので、その系統の病院に転職する予定です」「実家に帰ろうと思っているので、退職後にゆっくり考えるつもりです」など特定されない、答えられる範囲で答えましょう。

 

【ケース4】

希望の退職日を一方的にずらされ、半年後にされてしまった‥

退職の話をしてから実際に退職する日までは1~2か月要した方が現職場も混乱せずにスムーズに退職できることが多いです。

法律上は退職したい日の2週間前に上司に申し出ればOKということにはなっていますが、現実的にはなかなか厳しいかと思います。

円満退職の為には自分の事だけでなく、現職場の事情も(シフト変更や人員補充など)考慮して行動するようにし、妥協できる部分はすり合わせたほうが良いでしょう。

ただし今回のケースのように一方的に退職日を決められ、半年も先延ばしにされるのは転職者にとって有益とは言えません。

上司ともう一度話し合う機会を持ち、強い気持ちで退職日を相談しましょう。また転職先に入職する日にちを先に決めてしまい、そのことを上司に伝えて希望日に退職するというのも一つの手。いずれにせよ、上司としっかりとコミュニケーションをとりましょう。

看護師 退職体験談

私はこれまでの退職で円満退職が出来た職場が多いですが、中には気持ちの良い退職が出来なかった職場もありました。

自分がどんなに誠意を持って退職日まで過ごしてきたとしても、職場との相性もありますから円満退職が必ずしも望める訳ではありません。

そして、本当に看護業界というものは狭い世界だなと感じたことがあります。

当時私は契約条件と異なる環境下で働かされ頑張って働いてきたものの、どうしても納得できず退職することを決意していました。

その職場で仲の良かった先輩看護師に退職・転職の事を話していましたが、転職先については特に伝えていませんでした。そしてその先輩も同じように半年後には辞めたいという話を聞いていました。

その後その職場を退職し、転職先の病院で保健師として従事して半年が過ぎた頃、なんと新入職者としてその先輩が院内新聞に掲載されていたのです。

前の職場とは地域も離れていたため、まさかまた同じ職場で働けるなんて!と、とても驚きました。私の場合は仲の良かった看護師なので特に嫌な思いはしませんでしたが、実際にこういう事が起こらないとは言い切れないので皆さんも退職の際にバレて困るような嘘はつかないようにして欲しいなと思います。

 

看護師が円満退職する方法:まとめ

看護師の円満退職の方法、いかがでしたでしょうか?

円満退職というのは、実はとても難しいことなのかもしれません。

『退職する』ということは自分の事だけでなく、周囲の同僚らに少なからず影響を及ぼす現象です。そんな中、時にはしつこく引き留めにあったり、なかなか思う通りに事が進まない事もあるでしょう。

しかし、いくら退職・転職が決まったからと言って、今の仕事がおろそかになるようなことはないように心がけ、日々の仕事と誠実に向き合いましょう。自分のことだけでなく、自分が辞めた後の職場の状況も考慮しつつ、妥協する点や協力できることは可能な限りしていくことをおすすめします。

みなさんが気持ちよく円満退職をすることができ、これからの新たなステージで輝けることを応援しています。


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