リクルートエージェントは、求人広告や人材紹介、人材派遣ビジネスなどを手掛ける株式会社リクルートキャリアが運営する、大手転職エージェントサービスです。
転職を考えている人、とりわけ転職エージェントサービスを頼りにより良い条件の企業への転職を希望している人にとっては、リクルートエージェントは気になる存在なのではないでしょうか。
ということで今回は、リクルートエージェントの評判や特徴、求職者にとっての良い点・悪い点について詳しく説明します。
求職者がリクルートエージェントを利用する際に参考になる情報ですので、ぜひこの記事を参考にしてリクルートエージェントの活用を検討してくださいね。
リクルートエージェントの評判と特徴
リクルートエージェントの特徴
まず最初に、リクルートエージェントの特徴から見てみましょう。
リクルートエージェントの特徴
① 転職支援実績No.1
世の中にエージェント型の転職サービスは星の数ほどありますが、リクルートエージェントは「転職支援実績No.1」を謳っています。
エージェント型の転職サービスとは?
エージェント型転職サイトは、転職エージェント(「キャリアアドバイザー」などと称される)が求職者の転職を支援してくれる転職サイトのことです。
求職者がエージェント型転職サイトに登録すると、専任のキャリアアドバイザーがつき、最初に転職企業の希望や条件、キャリアメイクの目標など、様々なヒアリングが行われます。
ヒアリング結果に基づき、キャリアアドバイザーはそのエージェント型転職サイトに寄せられている求人の中から求職者にマッチングしているものをピックアップし、求職者に紹介します。
求職者が紹介企業との面接を希望すれば、キャリアアドバイザーは紹介企業との間に立って面接日時や希望条件などのすり合わせを行う他、履歴書や職務経歴書の作成や、面接対策などのアドバイスを行ってくれます。
これは「人材サービス総合サイト」における厚生労働省の許可を得た「有料職業紹介事業者」(この場合の「有料」とは事業主が支払う手数料)のうち、2021年度の無期雇用および4か月以上の有期雇用の合計人数を自社で集計した実績を根拠にしています(2022年6月時点)。
つまり「リクルートエージェントは、転職紹介サイトの中で最も多くの人が転職に成功したサイト」であるということ。
転職を希望する以上、新しい仕事が見つかって就職をすることがゴールになります。このゴールに辿り着いた人の数が最も多い、という実績は、転職希望者にとっては大きな頼りになる指標になるでしょう。
リクルートエージェントの特徴
② 登録されている求人数がNo.1
エージェント型の転職サイトには、様々な企業から多数の求人情報が登録されています。
この求人数の数は、そのまま転職エージェントの評価に直結します。なぜなら、求職者にとっては転職先の候補となる求人数が多ければ多いほど、選択肢が広がるからです。
そしてこの登録されている求人数において、リクルートエージェントは業界No.1となっています。
下の表は、2022年2月初旬時点での主要な転職エージェントに登録されている求人数を比較したものです。
エージェント型 転職サイト |
公開求人数 | 非公開求人数 |
---|---|---|
リクルートエージェント | 346,577 | 275,351 |
type転職エージェント | 29,154 | 18,667 |
doda | 181,876 | 非公開 |
マイナビエージェント | 44,957 | 非公開 |
パソナキャリア | 約3万 |
表を見て分かる通り、リクルートエージェントに登録されている求人数は、公開求人数・非公開求人数共に他社を圧倒!
これだけ多くの求人が集まる転職サイトに、登録しない手はありません。
リクルートエージェントの特徴
③ 上場企業の良質な求人が数多く登録されている
いくら登録されている求人数が多いとはいえ、企業規模が極めて小さいいわゆる零細企業や、正社員雇用とはいえ条件の悪いブラック企業のような企業の求人ばかりでは、求職者にとっては意味がありません。
転職エージェントを利用して転職をするような求職者は、より自分のキャリアを生かせる企業、より良い条件を提示してくれる企業への転職を希望するはずだからです。
この点リクルートエージェントは、上場企業を中心とした優良企業の求人が多くを占めています。
日本を代表するような企業の求人がずらりと登録されていることから見ても「求人の質」という点は非常に信頼ができるといえるでしょう。
リクルートエージェントの特徴
④ 充実した転職サポートがある
リクルートエージェントは、転職セミナーや各種イベント・フェアを多数開催するなど、求職者に対する転職サポートが非常に充実しています。
例えば、転職セミナーでは職務経歴書の書き方や志望動機・自己PRの作成方法などを、職種別に教えてくれます。
これらは自己流で作るのと、プロの手を借りて作るのとでは、その出来に雲泥の差が生じます。ライバルがプロのサポートを受けて来る可能性を考えると、受けずに転職活動に望むのは武器を持たずに戦場に出ていくようなもの。
また、自己分析やキャリアデザインに関するセミナーも開催されており、これらは本格的な転職活動を前にした準備段階でも役に立つものが多いです。
今すぐの転職を考えていない人でも、自分の今後のキャリアを考えるためにリクルートエージェントに登録し、セミナーやイベント・フェアに参加する、というのもよいでしょう。
また、ソフトバンクグループのような大きな企業グループが大規模なグループ合同選考会を開催することもあり、大手企業グループへの転職を考えている人にとっては見逃せません。
リクルートエージェントの特徴
⑤ キャリアアドバイザーの経験が豊富
リクルートエージェントに限らず、エージェント型転職サイト最大の特徴は「求職者1人1人に専任のキャリアアドバイザーがつくこと」です。
このキャリアアドバイザーが求職者の転職活動をサポートしてくれることによって、求職者はより有利に転職活動ができます。
そしてリクルートエージェントは、このキャリアアドバイザーの経験が非常に豊富。
経験が豊富な理由は、言うまでもなくリクルートエージェントは求人数が業界最大であり、それに付随して登録求職者数・転職斡旋数が他社に比べて群を抜いているからです。
キャリアアドバイザーが経験豊富であることは、求職者にとって非常に有利に働きます。業界事情や企業の内部に精通していますし、企業の求人担当者との個人的なコネクションも期待できます。
そのため他社の転職エージェントサービスを使っているライバルに比べて、より有利に選考に望める可能性が高いと言えそうです。
リクルートエージェントの評判
リクルートエージェントの良い点
ここまでリクルートエージェントの特徴について見てきましたが、ここからはリクルートエージェントの評判として良い点・悪い点を見ていくことにしましょう。
まずは、リクルートエージェントの良い点です。
リクルートエージェントの良い評判
企業への交渉力が高い
リクルートエージェントの良い点として真っ先に挙げたいのは「企業への交渉力が高い」という点。
転職エージェントを活用した転職の最大のメリットは、キャリアアドバイザーが求職者との間に入って様々な調整や条件交渉をしてくれることです。
この条件交渉の内容は、転職時期や転職後の配属先や役職、給料など、多岐に及びます。
特に役職や給料など、転職後の仕事において極めて重要な要素となる部分については、自分自身で交渉するのはもちろんのこと、言いにくいことはキャリアアドバイザー経由で伝えてもらい、交渉してもらう、ということも可能です。
これ自体はどのエージェント型の転職サイトでもしてもらえるのですが、リクルートエージェントは企業への交渉力がとても高いと評判。
その理由は、リクルートエージェントに登録している求職者の数が極めて多いことにあります。
今は多くの企業が人出不足。人が欲しい企業側としては、多くの求職者が登録されているリクルートエージェントにより優秀な人材を紹介して欲しいのです。
つまり力関係において、リクルートエージェントは企業に対して優位な状態にあります。これがリクルートエージェントの交渉力の高さの源泉です。
もちろん実力に見合わない役職や年収の提示は問題外ですが、現実的な範囲内での要求であれば、リクルートエージェントの交渉によって実現してもらえる可能性が高いです。
リクルートエージェントの良い評判
担当者のサポートが親切
リクルートエージェントを含む転職エージェントは、求職者全員にアドバイザーがつき、転職活動のサポートをしてくれます。
リクルートエージェントのキャリアアドバイザーは、そのクオリティが高いと求職者の間では評判です。
リクルートエージェントのキャリアアドバイザーは、元々別の業種で働いていて、後にリクルートエージェントに転職して元いた業種を中心に業務を行うキャリアアドバイザーが多い印象があります。
例えば大手デベロッパーで働いていた経験のある人が、リクルートエージェントでは不動産業界が中心のキャリアアドバイザーとして働いている、といった具合です。
自分が転職を望む業種を専門に扱うキャリアアドバイザーについてもらうと、転職活動はスムーズに進められるでしょう。
また、転職活動中は電話やメールなどを通じてこまめにフォローをしてくれるので、ささいなことでも相談にのってくれます。
こういったフォローを嬉しいと感じる人にとっては、リクルートエージェントはおすすめと言えそうです。
リクルートエージェントの評判
リクルートエージェントの悪い点
業界最強とも評判のリクルートエージェントですが、良い点ばかりではありません。次は、リクルートエージェントの悪い点も紹介しておきましょう。
リクルートエージェントの悪い評判
サポート期間がある程度決まっている
リクルートエージェントでは、多くの場合3か月以内に転職先が見つかるようです。
そのため、登録から3か月程度はとても熱心にサポートをしてくれるのですが、3か月が過ぎると、サポートが手薄になりがち。
熱心に活動をしていても決まらない場合であれば、3か月を過ぎても担当者は熱意を持ってサポートしてくれるでしょうが、過度にわがままを言ったり、「いいところが見つかればラッキー」という程度の熱意で転職活動をしていると、3か月が経過したところで距離を置かれることも。
リクルートエージェントを活用して転職活動をするのであれば、この「3か月」という期間は頭に入れておきましょう。
リクルートエージェントの悪い評判
担当者に転職を急かされることがある
担当者にしてみれば、より多くの求職者の転職を実現させることが自身の評価に繋がります。
そのため、より転職成功の可能性が高い求職者に熱心に取り組む傾向があります。前述の「3か月」の話もこれに起因しています。
そして担当者によっては、3か月以内にサポートにケリをつけたいのか、3か月の期間が迫ってくると転職を急かされる場合があります。
これはある程度仕方のないことですが、自分のペースでじっくり転職活動を進めたい人にとって、リクルートエージェントはあまり向いていないと言えそうです。
リクルートエージェントの悪い評判
電話がしつこい場合がある
これは「親切なサポート」の裏返しにもなるのですが、担当者から転職活動の進捗確認や相談事の有無の確認の電話が、頻繁にかかってくることがあります。
特に「3か月」の期限が迫ってくると、その傾向が高いようです。
人によっては、この担当者からの電話が「ウザい」と感じる場合もあるようで、リクルートエージェントの悪い評判として挙げる人もいます。
リクルートエージェントの評判と特徴:まとめ
以上、エージェント型転職サイト「リクルートエージェント」の評判や特徴、求職者にとっての良い点・悪い点について紹介しました。
リクルートエージェントは、求職者にとって豊富な求人情報を提供してくれるなど、企業との適切なマッチングを支援してくれる非常に重要な存在です。
様々な転職支援サポートもしてくれるので、求職者のキャリアアップも夢ではありません。
一方でじっくりと構えて転職活動を進めたいと考えている人にとってはアンマッチとなるケースも。
リクルートエージェントの特徴を活かすためには、積極的な転職活動が求められるようです。もしあなたが本気で転職活動をしようと思っているのであれば、ぜひリクルートエージェントに登録して「転職支援実績No.1」の転職サポートを受けることをおすすめします。