ビズリーチは、日本で初めての求職者課金型のハイクラス向け転職スカウトサービスです。
女優の吉谷彩子さんが発する「ビズリーチ!」というフレーズでお馴染みの、同社のテレビCMを目にしたことがある人も多いと思います。
また、テレビCMをきっかけにビズリーチを使って転職活動をしてみようと考えた人もいるのではないでしょうか。
ということで今回は、ビズリーチの評判や特徴と良い点・悪い点について紹介していきます。
ビズリーチの評判と特徴
ビズリーチは、国内外の優良企業と、ビズリーチによる厳正な審査を通過したヘッドハンティング会社・ヘッドハンターが登録者の職務経歴書を見て直接スカウトをする形態の転職サービスです。
それではさっそく、ビズリーチの特徴から紹介しましょう。
ビズリーチには、以下のような特徴があります。
ビズリーチの特徴
- 登録には審査がある
- 無料で使えるが有料サービスも用意している
- ヘッドハンターにスコアを付与している
では、順番に詳しくみていきましょう。
ビズリーチの特徴
登録には審査がある
転職支援サイトの多くは、基本的に誰でも自由に登録して転職活動を行うことができます。
しかしビズリーチは、登録の際に審査を設けています。つまり誰でも自由に登録・活動することはできません。
これはビズリーチが登録者を一定以上のキャリアを持つ人のみに絞り込み、サービスのクオリティを担保しているからです。
とはいえ、この審査は「狭き門」というほどではなく、どちらかというと通過する人の方が多い印象です。自身がハイクラス向け求人に応募するにふさわしいと思っている人であれば、それほど登録を躊躇する必要はないでしょう。
なおビズリーチの登録審査の基準は非公開ですが、実際に審査に落ちた人の声を総合すると「年齢」「それまでのキャリア」「年収」の3つが大きく関係すると思われます。
ハイクラス向け求人を中心に紹介しているため、20代前半のように年齢が若すぎると企業側から要求されるキャリアを積み重ねている可能性も低く、審査には落ちることが多いようです。
また年齢が高い場合は、逆に求められるキャリアやスキルも高くなります。年齢が高い割にこれらが要求水準に足りないと審査には落ちる可能性があります。
年収は低すぎると能力がないと判断され、高過ぎても転職による伸びしろがないと判断される可能性があります。そのため、年齢やキャリアと適度にバランスが取れた年収であれば良いようです。
そして審査に通過すると、ビズリーチの登録者は年収を含めた独自の基準で「タレント会員」か「ハイクラス会員」のいずれかに分類されます。
登録に審査がある点や、登録者をクラス分けする点など、ビズリーチには他の転職サイトにはない独特のシビアさがあるといえるでしょう。
ビズリーチの特徴
無料で使えるが有料サービスも用意している
ビスリーチも含め、転職支援サイトのほとんどは無料で使うことができます。
しかし、ビズリーチは「プレミアムステージ」という有料プランが用意されています(無料プランは「スタンダートステージ」と呼ばれています)。
プレミアムステージの料金はWeb決済が「30日間コース」で5478円(税込)、App Store決済が月額5500円です。
プレミアムステージはビズリーチの全機能を制限なく使えるのに対して、スタンダードプランは求人の検索・閲覧の際に企業名を見ることができない他、応募できる求人が一部に制限されます。また、ヘッドハンターが送る「通常スカウト」の受信はできるものの、閲覧ができません。
ビズリーチの特徴
ヘッドハンターにスコアを付与している
ビズリーチは企業とヘッドハンターが登録者のスカウトを行っていますが、このうちヘッドハンターには「ヘッドハンタースコア」が付与されています。
ヘッドハンタースコアは、そのヘッドハンターと面談した登録者の満足度や採用決定数を元に、複数の指標が5段階で評価されています。また、これらの評価を元にSからDのランクもつけられます。
簡単にいえばこれまでのビズリーチにおける活動で、登録者からの評価が高い上に、より多くの登録者の転職を成功させてきたヘッドハンターほど、高いスコアを獲得している、というわけです。
このヘッドハンタースコアは、登録者がヘッドハンターを選ぶ際の大きな指標となります。
ビズリーチの評判
ビズリーチの良い点
次に、ビズリーチの良い点を紹介します。
ビズリーチの良い点として挙げられるのは、以下の5点です。
- 年収アップが期待できる
- 質の高いヘッドハンターが多い
- 管理職・経営幹部の求人が豊富
- スカウトを待つだけでOK
- 自分の市場価値がわかる
順番に見ていきましょう。
ビズリーチの評判
年収アップが期待できる
ビズリーチに登録されている求人の約3分の1は、年収1000万円以上の給与が提示されています。
そして実際に転職に成功した登録者の転職後年収は、40代で平均960万円、30代で平均840万円となっています。
つまり元々比較的年収の高い人であっても、ビズリーチに登録して転職活動をすることで、更に高い1000万円クラスの年収を獲得することも可能です。
ビズリーチの評判
質の高いヘッドハンターが多い
前述のように、ビズリーチに登録されているヘッドハンティング会社・ヘッドハンターは、ビズリーチの厳しい審査を通過した上でビズリーチ上で活動をしています。
さらに、ビズリーチではヘッドハンターをヘッドハンタースコアという指標で評価をしており、その評価は常時公開されています。
評価が高いヘッドハンターはビズリーチ上で重用される一方で、評価の低いヘッドハンターは最悪ビズリーチから退場せざるを得なくなります。
これはヘッドハンターにとっては厳しい環境ですが、登録者にとっては常にヘッドハンターの質が高く保たれているということになり、転職者目線ではとても喜ばしいことといえます。
ビズリーチの評判
管理職・経営幹部の求人が豊富
ビズリーチに登録されている求人の3分の1以上が年収1000万円以上ですが、これは管理職・経営幹部の求人が豊富なことが理由です。
ビズリーチを使っての転職の場合、今まで課長だった人が部長に、部長だった人が取締役になることも決して夢ではありません。
現在よりも上位のポジションで腕をふるいたいという野心に溢れた人は、ビズリーチで転職活動をすると良い結果が期待できそうです。
ビズリーチの評判
スカウトを待つだけでOK
ビズリーチは、基本的にスカウト型の転職サイト。
お互いのニーズが一致した場合に限りますが、職務経歴書を登録しておけば、ビズリーチに登録している企業やヘッドハンターが勝手にスカウトしてくれます。
つまり登録者から企業へ、積極的にアクションを起こす必要がないということ。
登録されている求人の中で「これは」と思う案件があった場合に自ら応募のアクションを起こすこともできますが、基本は待っているだけでOK、です。
ビズリーチの評判
自分の市場価値がわかる
ビズリーチはスカウト型の転職サイトなので、その時点の転職市場で価値の高い人へは多くのスカウトが届きます。逆に市場価値の低い人にはスカウトがあまり届きません。
つまりビズリーチに登録すると、自らの市場価値を知ることができるということ。
実際ビズリーチには、自分の市場価値を把握するために登録している人も多いようです。
ビズリーチが実施した登録者向けのアンケートによると、実に7割以上の人が市場価値を知る目的でビズリーチを利用している、という結果が出たほど。
本来であれば転職活動をするために登録すべきですが、今すぐ転職する予定がない場合でも、その時点での市場価値を知る意味でビズリーチに登録する、というのも悪くないでしょう。
例えば、ビズリーチに登録している30代の会員1人あたりのプラチナスカウト受信数は、平均10通となっています。30代でこれ以下の場合は市場価値が平均以下、これ以上の場合は市場価値が平均以上、と考えることができそうです。
ビズリーチの評判
ビズリーチの悪い点
次に、ビズリーチの悪い点も見てみましょう。
ビズリーチの悪い点は、以下の2つです。
- 経歴次第では転職に時間がかかる
- 未経験分野への転職は難しい
順番に見てみましょう。
ビズリーチの評判
経歴次第では転職に時間がかかる
ビズリーチはスカウト型求人サイトなので、市場ニーズの高い人材には多数のスカウトメールが届きます。しかし、市場ニーズの低い人材へのスカウトメールはあまり多くありません。
スカウトメールが届かなければ、ビズリーチ上で転職活動を進めるのはやや難しくなります。
自分の納得のいくスカウトが来るまで待つ覚悟ならよいのですが、今すぐに転職したい場合であれば、ビズリーチは必ずしもおすすめできません。
ビズリーチの評判
未経験分野への転職は難しい
ビズリーチに登録されている求人は管理職や経営幹部を募集するものが多いですが、これらはある程度前職からの「キャリアの連続性」が求められます。
例えば、企業が経理部長として迎えたい人は、別の会社の経理部門で管理職をしていた人。営業部長や人事部長だった人は、仮に部長職経験者であっても専門外になるので対象外になる、可能性が高いです。
これから未経験分野へ転職したい、と考えている人は、ビズリーチ以外の転職サイトを利用するのがおすすめです。
ビズリーチの評判と特徴:まとめ
以上、ビズリーチの評判と特徴、良い点・悪い点を紹介しました。
ビズリーチは登録に審査があること、有料プランがあることなどから、他の転職サイトに比べてやや敷居が高い印象があります。
審査はそれなりのキャリアを積んでいるビジネスマンであれば、それほど心配する必要はありません。むしろまったくマッチしない可能性のある人をあらかじめ弾いてくれるのは、メリットですらあります。
もう一つの特徴である有料プランは、正直なところ転職者としては必要性が低そう。
ビズリーチにおけるスカウトで最もランクの高いプラチナスカウト(面接が確約されている)は無料プランでも受けられる一方、有料プランのみが受けられるヘッドハンターからの通常スカウトは面接確約ではないため、登録者にとって重要度はそれほど高くありません。
また有料プランをお試し的に無料で使える期間があり、これは最大で97日間確保することができます。
一般的に転職活動に必要な期間は約3ヶ月とされていることを考えると、本気で転職活動に励めばこの無料期間内に転職活動を終わる可能性が大。
そのため、ビスリーチは無料プランで97日間引っ張り、以降有料プランが必要だと思った場合のみ、有料プランに切り替えるという使い方がおすすめです。